業務効率化の為のBIツール
業務改善の成功事例業務改善の成功事例

BIツールで、より有効的に部門別損益管理を行うには

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経営管理でも、BIツールは活用のしがいがあります。 損益分岐点など、BIツールを活用すれば、エクセルのような表計算ソフトと比べ、視覚的化されたグラフでダッシュボード上に表示したり、定型レポートとして出力することで、リアルタイムに数値を把握できるようになります。

 

損益計算機能でも、製品別損益計算や、部門別損益計算などが実行可能です。 損益計算は、部門別配賦から製品別配賦の順で計算したり、各々個別の配賦基準で配賦できるツールが一般的ですが、損益計算は経営判断の際に重要なので、ミクロ、マクロ、いずれの視点からでも損益分析可能となるよう、精度が高いデータを作成できる損益計算機能となることが大事です。

損益管理の精度を向上するには、蓄積された売上情報から、営業部門・得意先・製品・最終用途などの損益管理単位を識別し、各単位での損益の算出を可能にできるようにすることです。 計算結果は、BIツールをさら活用することで多角的な分析も出来、経営報告資料の作成にも寄与します。

BIツールを利用すれば、月度、四半期、年など、期間を指定して分析もできます。 この場合、指定期間の金額を合算するだけでよいので、損益計算書の出力は、比較的容易にできます。 ただ、例えば指定期間の最終月度の金額(期間累計額)が必要となる、貸借対照表科目などの場合、分析の元となるERPパッケージのデータの保存方法を変更するなどの工夫が必要となります。

これ以外でも、レポート作成の際、財務会計(制度会計)の損益計算書の場合、企業、セグメント別等の定型的なレポートでよいのですが、管理会計の場合、意思決定に向けて、組織ごとや各製品ごと等、さらに詳細な視点で分析できる機能が必要となります。

これには、レポートで個別対応する以前に、データベース側で損益階層の構造を定義させ、どのような軸の組み合わせでも正しく分析結果が得られるようにすることがポイントとなります。 こうしたところで、BIツールで損益管理を行う際の、工夫すべきポイントも把握しておくことです。