BIツールの導入を考えていても、具体的な導入方法がわからず、検討が進まないものです。 こうした場合、デモ操作を見てみるのも良いでしょう。 ツールベンダーによっては、自社のデータを持参すれば、それに応じて無償でプロトタイプを作成し、デモンストレーションを行ってくれるところもあります。
このような、実際のデータを使った個別デモサービスを利用すれば、より具体的にBIツールのイメージが湧いてくるでしょうし、販売分析や財務会計、生産管理、その他、自社がBIツールを導入する目的もはっきりしてきます。
BIツールでどんなことができるのか、デモ操作を中心に分かりやすく解説するセッションを開催しているところもあるので、積極的に参加してみることです。 ツールベンダーのサイトでも、デモ操作のページを見られるところがあります。
こうしたページで、操作の仕方なども詳しく解説されています。 ここで注意すべきなのは、BIツールのデモ操作を見て、いろいろ広範囲で利用できそうだし、とにかく導入すれば、データの分析に役に立つだろう、というような漠然とした理由からツールを導入するのはよくない、ということです。
BIシステムを導入する際は、どの担当者が、どのような判断を行い、どのような情報が必要なのか、意思決定のプロセスをはっきりさせておくのが大事です。 ツール選定の段階にまで来れば、次は、同じ業種での導入事例を参考にしたり、各ベンダが提供する製品・ソリューションの機能などをチェックし、取捨選択を行うことになります。
まずはクラウドサービスを利用し、トライアル版から徐々にスタートを切るのも一つの方法です。 実際に使ってみる際は、レポート出力のために必要な項目を抽出し、必要に応じて演算処理を設定します。
分析結果を表示するレポート・イメージのレイアウトを設定することで完了ですが、得られた成果の整理もきちんと行うことが大事です。 はじめのデモ操作で得たイメージと、実際に使って得られた成果とで、ギャップが無いか確かめ、もしも何か問題があるのなら、専門家のサポートも得ながら修正を行い、使いこなせるようにして行きます。